【猫おじ日記】日曜の朝、ハワイの水は猫の餌食

猫・おじ日和

日曜くらいは、のんびり朝を過ごそうと思ってた。
ちょっと遅めに起きて、今日はご褒美に、ハワイ沖の海洋深層水でレモンリンゴ酢水でも作るか、と台所に立つ。

狭いキッチン。
大事に買い込んだ高級な水のボトルと、レモン、リンゴ酢を並べて、さて作業開始…と思ったら、
なぜかてばが「どいてほしいときほど、やってくる」猫本能を全開にして、作業スペースのど真ん中に飛び乗ってきた。

「おい、ちょ、今だけは頼むから静かにしてや…」
声をかけた瞬間、今度は上の棚からやげんがヒラリと飛び降りてくる。
パッと目の前に2匹。てばもやげんも、なぜか妙に目がギラついてる。

「まさかケンカ始めるつもりちゃうやろな…」と緊張した次の瞬間、
てばがいきなり「ビクッ!」と跳ねて、すごい勢いで僕の腕をかすめながら逃げる。
その拍子に、てばの尻が高級海洋深層水のボトルにヒット――
カラン、ゴロン、ボトッ……
「トクトクトク…」
床に落ちた高級水が転がりながら中身をこぼす。

「やめてぃ! もったいないッ!!!!」寝起きとは思えない光の速さでペットボトルを回収。
足元で、リンゴ酢とレモンがなすすべなく佇んでる。

てばはすでにダッシュでリビングへ逃走、
やげんは「知らんぷり」の顔で棚の上に戻り、
騒動の間じゅう、ぼんじりはソファの上から「まーたやってるわ」って冷めた目線。

呆然としつつも、「怒ってもしゃーないな」と苦笑いしながら床にひざまずいて拭き掃除開始。
猫たちは騒ぎ終わったら、もう何事もなかったみたいに昼寝モード。

…いやほんま、日曜くらいは、ゆっくりコーヒー飲ませてほしいわ。
でも、まあこんな朝も悪くないかもね。

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